医師とはどんな仕事?
医師の仕事内容として思い浮かぶのは、病院で患者さんと向き合って診察や治療しているお医者さんの姿じゃないかな。
そんなお医者さんのことを「臨床医」と言うんだ。
臨床医の仕事内容は患者さんの診察から始まるよ。
症状を聞いたり、心臓の音を聴診器できいたりして、患者さんの不調の原因を探すんだ。
診察で病名が分かった時は、他の医療スタッフに的確な指示を出すのも大事な仕事内容。
そして、自分の病院では治せる設備が無い場合、患者さんをもっと大きな大学病院や専門機関に紹介するために紹介状を書くのも仕事内容の1つ。
他に医師がしている大事な仕事内容として、研究者の仕事があるよ。
世の中にはまだまだ原因や治療法が見つかってない病気がたくさんある。
こうした病気を解明するため、研究を専門にしてる医師を「研究医」と言うんだ。
研究医は日々実験をしてはデータを集めて論文を発表する。
すばらしい発見をした時は学会で発表することもあるんだよ。
研究医の仕事内容も臨床医の仕事内容も、どちらも医師として欠かせない大事な仕事なんだ。
医師になるにはどうすればいい?大学受験・資格試験・研修を経てプロになる!
医師は、人の身体を預かるという、命にかかわる仕事だから、他の仕事とは違う学習経路をたどることになるよ。
医師になるには、まず大学受験で最も難しい医学部に合格しなければならない。
でも、それで終わりじゃない。
医師になるには難関の定期試験を全科目合格しないといけないんだ。
たとえ自分のやりたいと思っている診療科があっても、最初は診療科を決めることができないから、大学では全ての科目を学ぶことになる。
医師になるには内科や外科、産婦人科といった全ての科の勉強し、全ての科目で合格しなければならない。
普通の学部だと1科目落としても留年にはならないけど、医学部ではそれが通用しない。
1科目でも落とせば留年になって、もう一年全ての科目をやり直すことになる。
だから医学部生は遊ぶ暇なく勉強に励んでるんだ。
各学年の定期試験を無事合格して、4年生の終わりになると、医師になるための一番重要な臨床実習が始まる。
この臨床実習の前に受験しなければいけないのが、「CBT」と「OSCE」という二つの試験。
この試験は自動車免許の「仮免許」みたいなものだよ。
落ちてももう1度だけ試験を受ける事ができるんだけど、さらに落ちてしまうと、臨床実習の資格なしということで4年生に逆戻り。
医師になるには絶対受からないといけない試験だよ。
無事に2つの試験に合格し、5年生になると大学付属病院での実習が始まるよ。
実習では3~6人の班に分かれて、1年かけて全臨床科を1~4週間くらいずつ回るんだ。
知識だけでなく実際の臨床現場を見て、医師になるために必要な実践的経験を積んでいくんだ。
医学部の6年間が終わると、医師の国家試験がある。
医師になるための最後の難関だよ。
人によっては5年生くらいから試験対策を始める人もいる。
医師の国家試験に合格すると、2年間の初期研修が始まるよ。
医師になるための最後の研修。
初期研修では、2年間かけて、1~3か月間ごとに色々な科を回るんだ。
そして、初期研修が終わると後期研修。
やっと自分の専門科を選択できるんだ。
多くの人は各大学の専門科ごとに「医局」という組織に入ってその中で技術を磨いているよ。
私も医師になりたい!漫画で疑似体験♪
医師をめざすには、実際に医師になった自分をイメージすることも大事!
常に目標を定めて意識していれば、道がブレないから最短の道を進めるよ☆
医師の自分をイメージするために・・・
医師を題材にした漫画で、実際の現場を覗き見してみよう♪
「医龍」 乃木坂太郎/永井明 |
「エン女医あきら先生」 水城まさひと |
「JIN 仁」 村上もとか |
「スーパードクターK」 真船一雄 |
「コウノドリ」 鈴ノ木ユウ |
「国境を駆ける医師イコマ」 高野洋 |
「Dr.コトー診療所」 山田貴敏 |
「Dr.DMAT」 菊地昭夫/高野洋 |
「なみだ坂診療所」 後次雄/宇治谷順 |