医師の漫画:「メスよ輝け!!」 高山路爛/やまだ哲太
◆「メスよ輝け!!」 のあらすじ
ある夜、救急車で運ばれてきた少女。
吐血し、血圧は下がっていた。
けれど両親の話によると、信じている宗教の教えで、輸血はできないとのことだった。
このままでは手術どころか命を救うこともできない。
出血部を風船のようなチューブでおさえているけれど、それも2、3日が限界。
3日以上押さえつけていたら、食道の粘膜が圧迫壊死を起こしてしまう。
そしてチューブを除いた時にはまた出血が起こる。
手術以外で出血を止めるのは難しいという医師・丸橋の話を聞いて、途方にくれる両親。
丸橋は第二外科の医師・野本に手術を依頼するため状況を説明。
18歳の少女がバリックス(静脈瘤)の破裂で3日前に吐血したこと、
止血方法を色々行ったが内科的にはうまくいかなかったこと。
硬化療法(静脈瘤に硬化物質を注入してかたまらせて止血すること)も試みたけれど
止血はできなかった。
なぜ18歳で静脈瘤なのか不思議に思った野本は、丸橋から、少女がウイルソン氏病だと聞かされる。
輸血を拒否している患者に手術を行えば、医療訴訟になる恐れもある、
院長に話を持っていった方がいいという野本に、
「院長にあずければ第一外科の当馬(とうま)に話がいく」と丸橋。
一同表情が固まる。
「輸血なしではいくら当馬でもどうにもできないはずだ」
第二外科のメンバーは優秀な当馬を敵対視していたんだ。
病院長の島田に近江大の卜部(うらべ)教授が電話が入る。
次期助教授の最有力候補だった野本を紹介したのだからそれなりの配慮をしてもらわないと困る、
中堅の総合病院に外科が2つもあるのは不合理、
それに当馬は野本より3つ年下で学位も取っていない、
普通は国公立の大学病院で学位のないものが上に立つことはない、
外科を一本化し、野本をトップにという話だった。
島田は、当馬は内外に信望が厚いし、教授でもあえて学位をとらない者もいる、
10年間におこなった学会報告、論文の数も多い、
手術も消化器系に限らず、乳がんから肺のオペまでレパートリーが広く、
技術も確かな外科医はめったにはいない、と当馬をかばう。
当馬は院長に呼び出される。
院長から少女の病状、輸血拒否について聞かされる。
ひどい貧血だった。
第二外科から家族へは、輸血ができないならどうしようもないと伝えてあったが
当馬の評判を聞いた家族はあきらめきれず、院長と当馬宛てに、
意義不服を申し立てないから手術をしてほしい、という手紙を持ってきたのだ・・・。
当馬は、脳死・心臓死問題で臓器移植できなかったり、助けられる命ばかりではないことに
葛藤しながらも、ただ命を救うことだけを考え、闘い続けるよ。
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◆ 医師の漫画「メスよ輝け!!」について語る ◆
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