茗荷谷(みょうがだに)の泪坂にある、なみだ坂診療所の看護師・南條梢は、
入院中の院長・嵐山鉄寛のお見舞いに向かう途中
駅のエスカレーターを駆け上がった。
急いでいたためエスカレーターの右側に立っていた女性に、
「左に寄ってもらえませんか?」
と言うと、女性は険しい表情で
「急いでるなら階段を使いなさい」と冷たく言い捨てられる。
「普通は歩行者のために右側はあけるもんでしょ!」
とくってかかると、
「エスカレーターで走る事は禁止事項のはず
右利きの人はいざという時右手で手すりを持っていたほうが危険度が少ない
急いでいるならすぐ隣の会談を利用すべき」
と忠告される。
イライラしながら病室にたどりついた梢は、
療養中にも関わらず、看護師のお尻を触っている相変わらずの院長にあきれる。
「診療所のことで大事な話があるから来いと言われて朝ごはんも食べず急いで来た、
院長が倒れてから、患者さんの問い合わせがすごく、このまま診療所を閉めてしまうのかという噂が広まっている、
閉まったら再就職も考えなきゃいけないし」
と院長に訴えると、診療所で院長の代わりに仕事をしてもいいという医者が見つかったと言う。
再就職の心配をしなくもよくなり安心した梢は、新しい先生はもしかするとステキな青年かもしれないとワクワクしながら診療所へ向かう。
誰もいないはずの診療所の鍵が開いていた。
中に入ると、めがねを掛けた女性が薬品棚の前に立っていた。
その女性は、織田鈴音と名乗り、メガネをはずす。
なんと、朝、梢が駅のエスカレーターで説教をされた、強気な女性だった・・・。
おっちょこちょいな看護師と、鋭い診察眼を持った女医師が次第お互いを認め、
新たな、なみだ坂診療所を作っていく。
女同士に友情は成立しないという人もいるけれど、
二人は、お互いに持っていないものを磨きあって成長していて
とてもよい関係に見えるよ。
診療所は、大きな病院と違って、働く人が少ない分、人間関係が濃くなる。
二人のように仕事上の同士、ベストパートナーとして、高めあいながら仕事ができたら素敵だね。
◆ 医師の漫画「なみだ坂診療所」について語る ◆
「なみだ坂診療所」を読んで医師になった人、
医師を目指している人のコメントも待ってるね♪