山岳救助隊員の漫画:「岳(がく)」 石塚真一

  

山岳救助隊員の漫画:「岳(がく)」  石塚真一


◆「岳」 のあらすじ

常に危険と隣り合わせの職業、山岳救助隊。

石塚真一の「岳」は、遭対協のクライマー、少し変わっている島崎三歩(さんぽ)が、
厳しい山で遭難した人々を救助するお話。

※ 遭対協 : 山岳遭難防止対策協会 (民間の救助ボランティア)

ある日、転落して遭難したのは、47歳の会社員・黒岩。
これまで真面目に仕事に取り組んできたけれど、後輩にも追い抜かれ、なかなか
昇進できずにいた。
死を直前にしてもそのことが頭から離れない。

こんなはずじゃなかった、このままでは死ねない・・・

そう思った時、目の前に三歩が現れる。

骨折して思うように動けない黒岩の救助が始まる。

サラリーマンは昇格しないとダメだと思っていた黒岩は、
自分とは全く違う三歩、救助中に見えたきれいな夕日に心を動かされる。

人にふりかかる困難は、そのときはとても大変だけど、自分にとって意味のあることが多いよね。
きっとその困難を乗り越えたら成長できるってことなんだろうね。

山岳救助隊は、雪崩に埋もれた人を、ビーコンという発信機で探すんだ。
いくら訓練をつんだ山岳救助隊でも、ビーコンがないと雪崩の中からは見つけ出すことはできない。

雪山は雪崩の他にも落雷など危険がいっぱい潜んでいる。
山に登る時は、きちんと知識をつけて、山岳救助隊の人達に迷惑をかけないようにしなきゃいけないね。

三歩は自分の身も危険にさらされながら命がけで救助しても、決して登山者を怒ることはしない。
笑顔で、また山に来て欲しいと言うんだ。

長野市北部警察署で、訓練をつむ新米・山岳遭難救助隊員、椎名久美は、
どうして三歩がこんなに山を愛しているのか理解できないでいた。
でも三歩と行動を共にするうちに、山に対する気持ちが変わっていくんだ。

作者自身も実際に何度も山に登っているから、雪山の恐ろしさが忠実に描かれているよ。

第1巻が発売された当初は、作者は単行本化されたこと自体信じられなかったようで
コミックで読者に感謝を述べているけれど、その後、第1回マンガ大賞など数々の賞を受賞、
今や映画化されるまでの人気作品になったよ。

石塚真一の「岳」は、山のことを知らない人でも読みやすくて、多くの人が山の厳しさ、
素晴らしさを知るきっかけになったよ。

そしてこういうよくできた漫画を読むと、漫画の素晴らしさも感じさせてくれる。

子供に悪影響な漫画もあるかもしれないけれど、漫画で得られる知識は多いから、
お母さんは、ただ「漫画はダメ!」と言わずに、よい漫画を選んで子供に読ませてあげて欲しいな。

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>>山岳救助隊員とは?

◆マン活王子の職業漫画書評点数
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◆こんな人におすすめの職業漫画♪
  山を愛している
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◆ 山岳救助隊員の漫画「岳」について語る ◆

「岳」を読んで山岳救助隊員になった人、
山岳救助隊員を目指している人のコメントも待ってるね♪


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