◆「女監察医」 のあらすじ
関東地区監察医務院議員・上条明日香。
解剖室の天使と言われるほど、美人で優秀な監察医。
日々、変死体・惨死体を検案・解剖をしながら死因を究明している。
毎回事件現場に出向く明日香。
捜査一課刑事・桜田には、「よく思っていないやつもいるぞ」と言われるけど
「自分の目で、発見されたときの状況を見ておいたほうが死者の声を聞きやすい」
と信念を曲げない。
「生きている人間は嘘が多いけれど、もの言わぬ死体は決して嘘をつかない
正しく検視して解剖すれば、なぜ亡くなったのか、遺体が語ってくれる
その声に耳をすませ真実を突き止めるのが監察医の仕事」
と自分の仕事に誇りを持っていて、残酷な遺体からも決して目を背けない。
監察医の仕事はとてもハード。
年間1万体以上の不審死の遺体が運ばれてくる。
1日の平均検案数は28体、解剖数は7体。
5班体勢でフル活動しても処理しきれないほど。
犯罪の疑いがある異常死体は司法解剖にまわされて、
執刀医、助手、臨床検査技師など数名により解剖が行われるんだ。
明日香を補佐する助手達は、何度立会っても解剖に慣れないと言うんだけど、
「解剖次第で犯人を特定できるかもしれない
私たちは完璧な死体検案書(解剖所見を記録するもの)を提出する義務がある」
と諭す明日香。
監察医の仕事は、検案・解剖だけじゃなくて、所轄の警察署長宛に検視結果をまとめた
死体検案調書を提出しなければならない。
その内容によって犯罪が解決したり、裁判の勝敗を左右することもあるから、とても重要な仕事なんだ。
明日香には、4つ年上の婚約者がいた。
大病院の御曹司、柏木病院内科勤務医・柏木晴彦。
晴彦といる時だけ、生身の女に戻れると言う明日香。
晴彦の父は、臨床医の女性と結婚させたがっていて、明日香との交際を反対している。
でも晴彦は、信念を持って法医学に進んだ明日香が好きだから、自分の人生は自分で決めると
明日香と別れる気は全くない。
そして明日香は、親の反対を押し切って結婚したら将来病院を継げなくなってしまうかもしれないと
晴彦を心配し、晴彦の父の許しが出るまで結婚は待つつもりでいる。
そんな晴彦と過ごしている時間に、明日香に電話が入る。
医局部長補佐・綾瀬からで、明日香の書いた死体検案調書に不備があったらしく
桜田刑事に連絡するようにとのことだった。
自分の書いた内容に間違いはないと警察署に向かう明日香。
桜田の話によると、容疑者が見つかったもののアリバイがあって、検案書の死亡推定時刻が合わないと言う。
もしかすると解剖室で見逃していることがあるかもしれないから容疑者に会わせて欲しいと頼む明日香。
容疑者は、亡くなった女性とつきあっていたミュージシャンだった。
生活感のない手を見て、
「働かない、ウソをつく、暴力をふるう
この3つのうち1つでも持っている男は女をシアワセにできない」
と男を責める。
明日香は、男の手にはめられていたドクロの指輪を見て、何かに気づく・・・。
監察医の仕事は激務で、経済的にも満たされないかもしれないけれど、
「人の役に立っているという満足感ははかりしれない、それが自分を突き動かすエネルギー」だと明日香は言う。
「女監察医」は亡くなった人の想いを伝えようと、強い意志を持った明日香が
監察医として本当の死因を探っていくお話。
サスペンスが混ざってシリアスな場面が多いけれど、同じ職場で働く女性同士のやりとりもおもしろいよ。
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