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>>洋裁師とは? |
◆「繕い裁つ人(つくろいたつひと)」 のあらすじ
南洋裁店で、入院中の祖母・志乃の代わりに働く南一江(いちえ)。
一江は、1枚ずつその人にあった服を縫い上げる。
藤井は、一江の作る服が大好きだった。
会社で、一江の服をブランド化し、ネットショップで扱いたい、と一江の商品を唯一扱う、牧葵の店へ交渉に通っていた。
牧と一江は、祖母が働いていた頃からのつきあい。
牧の店に一江の服を出すと即日完売、遠方からのオーダーも増えていた。
藤井は、「人気モデルが着るだけで、洋服の価値が上がる」と一江を説得するも、「自分の美しさを自覚している人に私の服は必要ない、着る人の顔が見えない洋服なんて作れない」と断られる。
諦められない藤井は、牧から「一江はデザイナーでもパタンナーでもない、一度店に行ってみるといい」と言われる。
南洋裁店を訪れた藤井は、見ただけで大切にされてきたことが分かる、古い1台のミシンを目にする。
そこへ客が現われる。
「母の服を自分が着れるようにしてほしい」と言う客に、「これは完璧なフォルムを造ってる」とついムキになってしまう藤井。
けれど一江は冷静に受け入れた。
一江は藤井に、「みんなコンプレックスだらけで、少しでもきれいに見せようと必死。とても健気で愛しい。だからお直しは好き」と話す。
一江は、自分の服を好きになってくれたことを素直に喜んでいる。
南洋裁店は、一江の祖母が始めた店で、近所の人達が世間話もしにくる、一江にとって一番大事な場所。
藤井は、一人ひとりの客を大切にする一江の姿を見て、大量生産が難しいことが分かった。
その後、藤井は丸福百貨店に異動となる。
一江は申し訳ない気持ちになり、藤井のもとを訪れた。
けれど、藤井は自分の希望で異動したと言う。
それから南洋裁店には、丸福百貨店の藤井に紹介された、という客が来るようになった。
南洋裁店の服は、飽きさせない完璧なリフォーム。
南の服を愛する客は、「年々柔らかくなって体に沿ってくる」と大絶賛。
「おしゃれは自分のためにするもの、でもとっておきの服はたった一人の誰かのために着るもの」という祖母の言葉を胸に、一江は、祖母から受け継いだ店を、繕うように守り続ける・・・。
「繕い裁つ人」は、カタカタというミシンの音だけが響いているような、静かで優しい物語だよ。
オーダーメイドの洋服は、高価でなかなか手が出せないけれど、一生に一度くらいは、自分にぴったりの、しっくりくる服を作ってもらって、大切に着続けることができたら素敵だね。
洋裁士を目指している人は、自分の道を突き進む一江の生き方に憧れるんじゃないかな。
「繕い裁つ人」は、2015年に中谷美紀さん主演で映画化。
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◆ 洋裁師の漫画「繕い裁つ人」について語る ◆
「繕い裁つ人」を読んで洋裁師になった人、
洋裁師を目指している人のコメントも待ってるね♪
洋裁師の漫画:「繕い裁つ人(つくろいたつひと)」 池辺葵 への投稿 : 1件
気持ちが穏やかになれる漫画です。
洋服はつい安い量産店で買ってしまいがちだけど、私も自分のためにこだわってつくられた洋服を着てみたいです♪