司書の漫画:「夜明けの図書館」  埜納(ののう)タオ

  

◆「夜明けの図書館」 のあらすじ

3年間就職浪人した葵ひなこは、高倍率の中、ついに採用決定!
本と人を繋げる仕事、憧れの司書としてデビューした。

勤務先は、暁月(あかつき)市図書館。
ひなこは、早速「暁月」という地名の由来を調べたくなりウズウズしていた。

暁月市図書館の庶務・経理担当の大野皓(あきら)は、暁月市役所の一般行政職員。
司書資格は持ってないけど、物品・施設管理からクレーム処理まで仕事量はとても多い。
本当は本庁でバリバリ働きたいと思っているから、図書館勤務3年目になっても
図書館の仕事に魅力を感じられずにいた。
さらに、ギリギリの職員体制でリファレンスまでするのは過剰と言い捨てる。

司書の仕事内容には、本の貸し出し以外にレファレンスというサービスがあって、
利用者の知りたいこと、タイトルは忘れたけど読みたい本がある、など利用者にヒアリングをして、利用者が探している
書籍を見つけ出す仕事があるんだ。

司書資格を持ち好きな仕事をしているひなこは、リファレンスこそ司書の仕事と思っているから
大野とぶつかってしまう。

そんな中、ひなこは、子供時代の思い出、80年前の郵便局舎の写真が見たい、というおじいちゃんのために
郷土史コーナーで市史や地方の出版物を探し始める。

その間にもカウンターには貸し出しの利用者の列が・・・。
さらに、後で処理しようと置いておいた破れた本のデータを『修理中』としていなかったため、
利用者や同僚に迷惑をかけてしまうんだ。

ひなこは落ち込むけど、おじいちゃんが探している本のことを思い出す。
探してみたもののなかなか見つからない。
遠方から宿をとってきているというおじいちゃんに、明日までに調べさせてくださいと言い、
おじいちゃんが帰った後も探し続ける。

その途中、自分が調べようと思っていた、暁月の地名の由来がのっている本を見つける。
暁月の地名の由来は、
東が大きく開けている地形より古代から夜明け空が最も美しい国と言い伝えられたことによるものだった。

おじいちゃんが探している本が見つからず途方に暮れていたけれど
本はいつでも知る歓び、想像する愉しみを教えてくれて、さらに豊かな感情を持つことができる、
自分は人と本を繋げていきたいからここにいるんだ、簡単に挫けられない
とまた本を探そうとする。

その時、「夜通し探すつもり?」と同僚たちが現れる。
ひなこは、みんなの助けが必要だと素直に告げる。

ひなこの最初のリファレンスの仕事はどうなるか!?

リファレンスの依頼は次々あって、年配の女性からは、亡き父の残した手紙を読むためにくずし文字の本を探して欲しい、
嘘つき呼ばわりされている少年からは、自分の影が光ったことを友達に証明したい、遠距離恋愛に悩む女子大生からは、
満月の夜あかつき橋でふりかえると大切な人が消えてしまうという伝説の真相を知りたいなど、
その都度ひなこは真剣に利用者に向き合う。

司書の漫画、「夜明けの図書館」は、やわらかいふんわりとしたイラストで入りやすくて
自分のしたい仕事に就けたひなこのハリキリぶりから司書の仕事のおもしろさが伝わってくるよ。

インターネット社会になって、家にいても何でも調べられるようになったけれど
本の持つ温かさ、人との関わり、見つける喜び、知る喜びを、図書館ならもっと味わえる!と教えてくれる
素敵な漫画だよ。

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>>司書とは?

◆マン活王子の職業漫画書評点数
  リアル度 ★★★★★
  モチベーション ★★★★☆
  ストーリー性 ★★★★★
 
 
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  人と関わる仕事がしたい
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◆ 司書の漫画「夜明けの図書館」について語る ◆

「夜明けの図書館」を読んで司書になった人、司書を
目指している人のコメントも待ってるね♪


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