庭師の職業漫画:「庭師一代」  たがわ靖之

  

庭を造る業務を請け負う庭一庭園に居候している東快道。
親方には断るように言われていた案件を引き受けてしまう。

その仕事内容は、最大手の西山ガーデンとの「庭勝負」
全国に100店舗以上ある和風レストランの経営者から、純日本風庭園を造って欲しい、という依頼だった。
勝った方は、全てのチェーン店の作庭を任せるとのこと。

快道は、周りからは勝てるはずがないと言われるほど力のある西山ガーデンを相手に
張り切って、庭のイメージをつかむため、京都へ向かう。

だけど、どこのお寺も既に西山ガーデンが来た後だった。
そんなこともあろうかと、快道は、人里離れた田舎へ車を走らせる。
そこにはボロボロの家があった。
ここから成金趣味が分かるはずだと。

帰って来た快道は、
材料をそろえるのにも時間がかかる、早く造り始めないと期日に間に合わない、
という仲間達の声にも耳をかさず、じっと構想を練る。

ようやく造り始めたものの、使おうと予約していた伊予青石(いよあおいし)が
西山ガーデンに邪魔をされて使えない。
庭の芯になる部分に凡石(ぼんせき)は使えない、と傍にある石にあたる快道。

ふと、依頼者の家にあった国宝級の茶碗のことを思い出す。
快道にとっては欠けている、単なるボロボロの茶碗だった・・・・。

庭師の仕事は、目に見えないものまで見せなくてはならない。
木も石も使わず、庭の外にある山を大きく見せろなど、
毎回難題をつきつけられながらも、何とか壁を乗り越えようと立ち向かう快道。

「庭師一代」は何度も繰り返される庭勝負に挑む快道が成長していく姿が描かれた庭師の漫画。

庭にかける情熱は誰にも負けないと言う快道は、
不全の庭、隠れ見の配石、大幹渡し、十境の庭、変幻の庭、激潮の石庭、真の庭、飛泉障りなど、
毎回周りからヒントを得て、快道流の庭を造り出しては、依頼者を驚かせる。

最初は人の言うことを聞かない荒くれ者だった快道。
気の短かい快道を、親方の娘・加代が支ながら、庭勝負を通して、一人前の庭師になっていく。
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◆ 庭師の職業漫画:「庭師一代」について語る ◆

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