世の中の悪いやつを一人残らずぶん殴れば、平和な世の中がやってくる、
と信じて警察官になった、小野寺アンヌ。
アンヌは、前の署で、命令を無視してやくざと乱闘したり、上司をなぐって左遷されたり、
実戦空手(フルコンタクト)からフルコンと呼ばれていた。
そんなアンヌが向かった現場は、女優・五十嵐蘭子の自宅。
蘭子は、30畳のシアタールームで、若い頃の自分の出演映画をみていたところ、
物音がしたため立ち上がると、背後から何者かに襲われ、後頭部を強打されたということだった。
命に別状はないものの、入院した蘭子は、はっきりと背後からの人影を目撃したと言っている。
だけど、セキュリティーシステムは完璧で、どのカメラにも外部からの侵入者はうつっていなかった。
事件が起こったとき、屋敷にいたのはメイドだけだった。
そして、凶器とされるワインボトルにもメイドの諮問が付着していた。
みんなが犯人はメイドに間違いない、という中、アンヌだけが反発。
メイドの荒れた手を見て、働き者の手、こんな手をしている悪人はいないと、違和感を覚えたんだ。
お前は脳筋だから会議に口挟むな、
と言われながらも、どうしてもメイドが犯人とは思えないアンヌは、
少年課の府警のパソコンを借りて、再捜査のための資料作りをはじめる。
その途中、フリーズしたパソコンにイライラしたアンヌは、ついマウスを投げ飛ばしてしまう。
すると一緒にパソコンまで飛んでいき、パソコンが壊れてしまう。
今度問題を起こしたらクビになると泣きつくアンヌに、府警は、
「本当は教えたくないけど、ここに行ってみな」
と名刺を渡す。
その名刺には、「瞬速家電修理社 家山電」と書いてあった。
家山電(いえやまあかり)は、造形美を愛するオタクで、家電修理の達人。
壊れたパソコンを修理する中で、アンヌの職業を言い当てる。
「家電は嘘をつきません」
と言う家山によって、事件の謎が解き明かされていく・・・。
◆ 電気工事士の職業漫画「家電探偵は静かに嗤う。」について語る ◆
「家電探偵は静かに嗤う。」を読んで電気工事士になった人、電気工事士を
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