司書の漫画:「姉の結婚」 西炯子
◆「姉の結婚」 のあらすじ
東京から帰ってきた40歳前の独身女性、岩谷ヨリ。
地元の図書館に勤務して3年が経った。
昼食を食べれないこともよくあるほど、図書館の仕事は忙しかった。
ヨリは話しかけにくいオーラをだしていて自分のことも話さないから、周りから不思議がられていた。
当の本人はあっけらかんとしている。
子供の頃から人と関わりを持つのが好きじゃなくて、図書館で本を読むことが幸せだったり、
一人でもあまりさびしいと思わなかった。
ヨリは人生を達観しているような、とてもサバサバした性格。
”女としての人生がそろそろ終わると考えると急に生きるのがラクになった”
”ため息ぐらいで逃げる幸せなら逃がしてかまわん”
普段あまり人と話さない分、漫画でこそ分かる、心の声がおもしろい。
ヨリには女性の嫉妬心やどろどろした部分がなくて、同姓に好かれるような女性。
でも過去の経験から無意識に気持ちをおさえているところがある。
大人の女性には共感できるところが多くて、感情移入しやすい漫画だよ。
毎日淡々と過ごしていたヨリに、人生が変わるような出来事が起こる。
一見何の関わりもなさそうな、イケメン精神科医・真木(まき)誠が、仕事の後向かった先は、
ヨリのいる中崎県立図書館。
ヨリは、真木が貸し出しをせず本を持ち出そうとしているのを見て、注意すると
これは自分の本だ、とちょっとした騒ぎになる。
ヨリがよく見ると、その本は図書館の蔵書ではなかった。
泥棒呼ばわりをされた代償に真木が求めてたものは・・・・。
ここからストーリーが急展開するんだ。
司書の話というより、ちょっとHな大人の恋愛漫画。
静かな人生を送るはずだったヨリが、人の心理を知り尽くしている精神科医の真木に出会ったことで
冷静でいられなくなっていく・・・。
最初は話がコロコロ変わって読みにくい印象を受けるけれど、
だんだん謎がとけていって、続きが読みたくなる漫画だよ。
漫画の中に出てくる
「図書館は最強のデータベースで最高の娯楽場」
という言葉どおり、図書館は1日いても飽きないほど様々な蔵書がある。
年齢を問わず一人でも楽しめるから、究極の娯楽場かもしれないね。
「姉の結婚」は、仕事だけじゃなくて恋愛にも力をいれたい人におすすめの漫画だよ。
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◆こんな人におすすめの職業漫画♪ 恋愛がしたい やる気が出ない 気分転換したい 変化のない毎日を過ごしている 人の心が知りたい |
◆ 司書の漫画「姉の結婚」について語る ◆
「姉の結婚」を読んで司書になった人、
司書を目指している人のコメントも待ってるね♪