ゲーム開発のスクリプターとはどんな仕事?
スクリプターは、ゲーム開発者の中でデバッガーの次になりやすい職業だよ。
スクリプターの仕事は、スクリプト言語を使って、キャラクターの動きを指定したり、イベントを組み立てたりして、ゲームを構築すること。
スクリプト言語と聞くと、プログラマーのようにプログラミングをしないといけないように思えるけど、ゲーム開発のスクリプターは、プログラミングの知識を持たなくてもなることが出来るよ。
スクリプターが使うスクリプト言語は、主に会社独自で作られたものが多いから、誰にでもわかるように作られていることが多くて、マニュアルが用意されていることもあるよ。
スクリプターはそのマニュアルや、仕様書を元にゲームを構築していくよ。
スクリプターがよく使われるのは、会話が中心となるアドベンチャーゲーム。
例えば、1つの画面で、背景画像と、キャラクター2体と、会話内容が表示されるようにするには、それぞれ用意されているスクリプト言語を使って、「背景の5番を表示する」、「左側にキャラクターの1番を、笑った表情で表示する」、「右側にキャラクターの3番を、悲しい表情で表示する」、「喋っている人の名前を表示する」、「会話内容を表示する」といった命令を順番に書き連ねていくんだ。
これを再生すると、1画面が完成するという流れだよ。
スクリプターの仕事はこの繰り返し。
1画面を作るのに、上記では5回の命令を書く。
ゲームを作り上げるには、何百、何千画面という数になるよ。
これをひたすら書いていくのが、スクリプターの仕事。
スクリプト言語によっては、いろんな決まりがあるため、それを守りながら書いていかないといけない。
スクリプトは、書いては確認、書いては確認を繰り返す。
大量のスクリプトを書かないといけないから、ミスが発生しやすいよ。
実際に、スクリプトがゲームで動くかを確認しておかないと、予期せぬ問題が生じかねない。
ゲーム開発のスクリプターになるにはどうすればいい?
ゲーム開発のスクリプターの仕事は、誰でも慣れれば簡単に出来るけど、量が膨大になるから、アルバイトを雇ったり、ゲーム開発者の中で手の空いているメンバーが行うこともあるよ。
上記では、アドベンチャーゲームを例に出したけど、今のゲームには大体どこかしらでスクリプトが使われている。
スクリプターの仕事は、ゲーム開発者たちが作ったものを繋ぎ合わせていくだけの作業だけど、実際に確認していると、自分がゲームを作っているような感覚が味わえるよ。
ゲーム開発者に興味がある人は、一度スクリプターの仕事を経験をしてみるといいよ。