能楽師(能役者)とは?
能楽は、奈良時代に起こった「猿楽」から生まれたんだ。
その昔、南北朝から室町にかけて、世阿弥(ぜあみ)が、父・勧阿弥(かんあみ)と
共に猿楽を「能」として大成した等、いろいろな説がある程、能楽は古い歴史を
もつよ。
能楽師(能役者)の仕事は、日本の文化の代表でもある能楽を舞うこと。
能楽は、歌舞伎などとは違って、舞が象徴的で、歴史などを表現するんだ。
能楽は、主役となる「シテ」、他には「ワキ方」、「ハヤシ方」、「狂言方」がいるよ。
能のシテ方は、能面を付けて舞う人。
シテ方は舞台でいう所の舞台監督や演出家の役割も担っている。
時には自分で舞台を作ることもあるみたいだよ。
シテ方には、「観世流」、「金春流」、「金剛流」、「宝生流」、「喜多流」と5つの流派があって、
ワキ方には、「高安流」、「宝生流」、「福王流」と3つの流派がある。
能の世界では「家元」とは言わず「宗家」と呼ばれている。
これは、疑似天皇制にならったもので、多くは世襲制で男子は生まれると宗家になるよ。
世襲が絶えずにきたのは「シテ方観世流」、「小鼓方大倉流」、「大鼓方観世流」だけで、
その他の流派は養子をとったり、お弟子さんが後を継いだりして続いてきたんだ。
能楽師(能役者)というと、しきたりが厳しくて外部の人は入れなさそうなイメージがあるけど家族が継いでいくだけでは
ないんだ。
能は舞と謡からなる芸術。
能役者の家に生まれた者と途中から能の世界に入る人では、違う囃子を勉強することになるよ。
途中から能の世界に入る場合、日本舞踊や伝統音楽(笛・鼓・大鼓・太鼓)を身に着けて、能楽師に弟子入りするか、
国立劇場の研修生になる方法があるよ。
研修生には、中学生以上23歳以下だとなれるよ。
【問い合わせ先】
独立行政法人日本芸術文化振興会
国立能楽堂養成係
TEL:03?3423?1331
能楽師になるには、まず裏方の仕事を覚えるんだ。
師匠の許しが出たら、自分で舞台に出ることもあるよ。
能楽師(能役者)の家系ではなくても能楽師になれるから、将来能楽師になりたいという子がいたら
早めに日本舞踊を習っておくとチャンスが広がるよ。
能楽師(能役者)をめざすには、実際能楽師(能役者)になった自分をイメージすることも大事!
常に目標を定めて意識していれば、道がブレないから最短の道を進めるよ☆
能楽師(能役者)の自分をイメージするために・・・
能楽師(能役者)を題材にした漫画で、実際の現場を覗き見してみよう♪
「花よりも花の如く」 成田美名子 |
◆ 他にもあるかな?
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