日本語教師の漫画:「日本人の知らない日本語」 蛇蔵/海野凪子
日本語学校の教師をしている凪子は、日々、外国人の生徒から
ありとあらゆる日本語に関する質問を受けている。
外国人が日本でアルバイトをするのは、色々と制限が多いから
働ける職種が限られているんだ。
だから厨房の洗い場で働く生徒が多い。
そんな生徒達から、マニアックな食器の名前について質問される。
鍋をする時、取り皿に使われる「とんすい」、
醤油を入れる、仕切りのある小さな四角いお皿「薬味醤油皿」など。
おたまは、おたまじゃくしに似ているからつけられた、など
言葉の由来も生徒からの質問で逆に凪子が勉強させられる。
生徒に対抗すべく、勉強しては授業に挑むものの、
次々と想像を超えるマニアックな質問が投げかけられる。
任侠映画が好きな学生が普段使わない言葉を覚えてきたり
普通の日本語を教えるのにも苦戦する凪子。
さらに、おいしい料理屋、日本の食材の調理の仕方、病院はどこか、
など、日本語以外の質問もきて、日本語教師の仕事は意外と大変。
日本語学校は、外国人相手でも、
「日本語で日本語を教える」という、直接法という方法をとっている学校が多い。
日本語学校で日本語を学んだ外国人は、日本の大学進学を目指す人が多いんだ。
凪子は、日本で生活を送っている学生に逆に流行語を教わったり
日本語教師をしていると新たな発見があると言う。
日本に居ながら、様々な国の情報が得られたり、日本語教師は魅力が多い仕事。
ところどころにある「日本語こぼれ話」というエッセイは、
実際に日本語教師を経験して分かったことなど、
日本語教師を目指している人にも参考になる内容だよ。
◆ 日本語教師の漫画「日本人の知らない日本語」について語る ◆
「日本人の知らない日本語」を読んで日本語教師になった人、
日本語教師を目指している人のコメントも待ってるね♪