官僚とはどんな仕事?
官僚とは、一般的には、国の行政機関に勤めている国家公務員の中で、一定以上の地位の役職に就く人のこと。
行政機関とは、1府11省1庁からなる中央省庁のことで、
内閣府・総務省・法務省・外務省・財務省・文部科学省・厚生労働省・農林水産省・経済産業省・国土交通省・環境省・防衛省・警察庁を指すよ。
内閣府の長は内閣総理大臣で、各省の長は国務大臣。
一定以上の地位というのは、課長、室長クラスより上の場合が多いけど、実は、「官僚」という用語は、法律で定められたものじゃなく、明確な定義が無い言葉だから、どこからを「官僚」と呼ぶかは、はっきり決まっていないんだ。
中央省庁に勤めているから「官僚」と呼ばれるわけじゃなくて、
普通は、霞ヶ関の中央省庁で、国の政策に携わる業務に就く国家公務員のことを「官僚」と呼ぶよ。
官僚になるにはどうすればいい?高級官僚とは?
官僚になるには、まず国家公務員一種試験に合格する必要がある。
国家公務員試験は、国の行政機関の職員を採用するために、人事院が実施するもの。
国家公務員一種とは、中央省庁や、国の出先機関などで働く国家公務員になるために必要な資格。
国家公務員一種試験に合格したら、通称キャリアとも呼ばれる、各省庁の幹部候補生になることもできるよ。
国家公務員二種試験の場合は、ノンキャリアと呼ばれることがある。
実際は、課長級以上に昇進出来るのは、ほとんどがキャリア。
国家公務員一種試験は難関と言われていて、合格者の大多数が名門大学の出身。
その中でも、東京大学の合格者数が圧倒的に多くて、省庁のトップも東大出身者がかなりの割合を占めているよ。
出世の際も、出身校を重要視する学閥のようなものがあるから、官僚になるには、東京大学や京都大学、それに並ぶ名門大学に進学することも重要になってくるよ。
国家公務員一種試験に合格しても、志望する各省庁の面談を受けて採用されないと官僚の道は始まらないよ。
試験に合格した後の官庁訪問によって、内々定を得られるかどうかが決まる。
試験に合格しただけじゃ採用にならないから、毎年各府省の申し合わせによって決められる、官庁訪問のルール等をよく知る必要があるよ。
官僚の仕事は、国を動かす大きな仕事だけに、実際に仕事がスタートすると、相当の激務が始まる。
入省してからの数年間は、ほとんど帰宅できない、帰宅できても明け方、という日が多くなるよ。
平均して2年ほどの短期間で、色々な部署を回りながら、様々な経験を積むんだ。
最終的に、事務次官や局長などの地位にまでくると、「高級官僚」という呼び方をされることもあるよ。
今は、官僚を目指す若者が減っていると言われている。
官僚は、高い学力と、自分が国を動かすという強い意志が必要な仕事だからハードルが高いけど、国にとって大切な仕事だから、興味がある人は挑戦してみてほしいな。
私も官僚になりたい!
官僚をめざすには、実際官僚になった自分をイメージすることも大事!
常に目標を定めて意識していれば、道がブレないから最短の道を進めるよ☆
官僚の自分をイメージするために・・・
官僚を題材にした漫画で、実際の現場を覗き見してみよう♪
「オデッセイ」 池上遼一 |