代議士の漫画:「大いなる完」 本宮ひろ志
◆「大いなる完」 のあらすじ
800人もの小作人を抱える、絶大なる権力と富を持った石倉家。
その小作人の家に生まれた鉄馬完(かん)は、姉妹7人、
父は完が5歳のときに亡くなり、母親が女手ひとつで育ててきた。
7歳になった完は、あまりにイタズラがすぎて母親の手には負えなくなって
東福寺にあずけられるんだ。
住職からも
「煩悩がそのまんま服を着てるようなもんじゃ、どーもなりゃあせん」
と言われ、完は「ぼんの」と呼ばれるようになった。
そして17歳になった完。
木の上に登って村をながめていると、完の家を差配している宮沢家の息子が馬を走らせていた。
下手くそだな、と完は呆れる。
完が家に帰ると、家の前には立派な車が停まっていた。
来ていたのは宮沢家の使用人で、完の母に、
「子供のやったことじゃけえ大目にみてやってくれ
7人もの子供を育てるんは大変じゃろうし
口べらしになったと思えば気も楽」
と話していた。
子供たちはみんな泣いていて、一体何があったのか聞くと、
宮沢の息子が乗っていた馬が暴れて、妹のお松が蹴り殺されたと言う。
完はいてもたってもいられず、止める母の声も聞かず、家を飛び出す。
宮沢家に乗り込んだ完は、宮沢の息子をボコボコにする。
周りに取り押さえられたところ、石倉本家の車が通りかかる。
車から降りてきたのは石倉新太郎。
完を殴り、
「これで始末はついた
村を出るにはおよばん
もっと小作は大事に扱えと宮沢に言っておけ」
と言い捨て、完は刑務所に入らずにすんだ。
車の中からで完をきたないモノを見るような目つきでながめていた妹の高子は、
その様子を見て笑い飛ばす。
馬鹿にされた完は、このままではおさまらなかった・・・。
貧しい暮らしをしていた完が上の世界を目指して這い上がるストーリー。
的場浩司主演で映画化もされたよ。
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◆ 代議士の漫画「大いなる完」について語る ◆
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