警察官の漫画:「COPPERS(カッパーズ)」 オノ・ナツメ
◆「COPPERS(カッパーズ)」 のあらすじ
COPPERS(カッパーズ)とは、警察官を意味する言葉。
オノナツメの「COPPERS(カッパーズ)」は、NYPD(ニューヨーク市警)51分署の
警察官のお話。
まるでアメリカの漫画を翻訳したかのような珍しいタイプの漫画だよ。
登場人物も絵のタッチもまるでアメリカドラマのよう。
オノナツメ自身、イタリアへ留学したことがあるらしいんだけど、長年いたわけじゃ
なさそうなのに異国の雰囲気が出せるってすごいよね。
日本の漫画やドラマを見慣れている人は、最初は読みにくく感じるかもしれないんだけど、
登場人物を把握しながら読むと、すんなり読めて楽しめるよ。
どうしても読みにくかったら1度さらっと読んで、2度読みすることをおすすめするよ。
主な登場人物は、
署長代理のカッツェル、
警部補のヴォス、
刑事のヴァル、キース、
巡査のアーロン、モーリーン、ティック、ハリー、タイラー、
内勤巡査のハウスマン、
51分署の横にあるデリの店員ラス、
ジャーナリストの中野秋光(あきみつ)。
なぜかジャーナリストだけ日本人なんだけど、「アキ」と呼ばれているところが
アメリカっぽくてかっこいいよ。
巡査のアーロンは、ESU(緊急出動部隊)を夢見ていて、パトロール巡査として経験をつんで
早くESU勤務になりたいと願っているよ。
51分署の隣にESU4のステーションがあるから目の前で見る機会も多くて余計に憧れも強まるんだ。
早く一人前の警官になりたいと思っているから、のんびりした相棒のタイラーにイライラ気味。
一方タイラーはというと、長年ヒラ巡査で、昇進に興味がなく、単独行動をしたりとマイペース。
でも街に詳しくて、住民にも慕われているんだ。
実は51分署で一番の古参で、長年の経験を大事にしているベテラン警察官。
※古参(こさん)・・・長く勤めていること
巡査のモーリンは、女性が現場で働くことをなかなか母に理解してもらえないんだけど、誇りを持って働いている。
ある出来事をきっかけに、毎日のように51分署を訪れる謎めいた老人の話を聞くようになる。
巡査のハウスマンは、自分からすすんで内勤を志望するほど内気な警察官。
適材適所という言葉がある通り、内勤向きの性格。
その内勤でさえ失敗をすることがあるけれど、タイラーに励まされて以来、タイラーみたいな警官になりたい
と頑張っているよ。
51分署の横にあるデリは、51分署の警察官のいきつけのお店。
みんなはサンドイッチをテイクアウトすることが多いんだけど、休憩がてら店員のラスに愚痴をこぼしたり、
憩いの場となっている。
みんながたのむサンドイッチは、豆サンド、ローストビーフサンド、ハムツナサンドなど
アメリカっぽいサンドイッチですごく美味しそうだよ。
前置きが長くなっちゃったけど、あらすじは・・・
51分署の署長が病気で入院することになって、代わりに警部補(副署長)のカッツェルが署長を務めることになったんだ。
カッツェルが新しい職務や任務についた初日や最終日には、必ず何か騒ぎが起こるというジンクスがある。
その通り、初日に早速事件が。
強盗を追いかけていたら、犯人が車を捨てて人質をとって店に籠城(ろうじょう)してしまうんだ。
色々な事件が起こる中、それぞれタイプの違う51分署の警察官たち、街の人々の日常が描かれている。
オノナツメの「COPPERS(カッパーズ)」は、読めば読むほどくせになるような、
ドラマ化するなら日本ではなくアメリカ製作で、さらに映画に発展してほしいような、
独特の世界観が広がる、味のある漫画だよ。
ひと癖ふた癖ある、愛すべきカッパーズたち。
日本の警察官とは違うところもあるけど、警察官が人と関わりの濃い仕事だと教えてくれる漫画だよ。
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