小学4年生の車好きの少年、平勝平田(たいら・かっぺいた)は、周りからカペタと呼ばれていた。
カペタは、幼い頃に母を亡くし、父と暮らしていた。
父は、いつも仕事で帰りが遅く、休日も働いていた。
夕食は近所に住んでいる同級生のモナミの家で食べることが多かった。
一人でいる時間が多い分、カペタは、
「オレのことよか、おとーちゃんの方が心配だよな」
としっかりした少年。
だけど、父が仕事に出かけた後、運動会のお知らせを見ながら
「どうせいつも日曜は仕事だから来れるわけない」
とさびしそうにつぶやく。
つまらない毎日を送っていたカペタは、
父の来ない運動会でもやる気が出ず、徒競走で本気を出さなかった。
運動会の帰り道、徒競走で戦った同級生のノブに、
「さっきの徒競走、本気出してねーだろ
いつも何やっても本気出してねーんだろ?」
とからまれる。
「おまえなんかにわかってたまっか!」と走り去るカペタ。
ノブが必死に追いかけても追いつかない。
結局逃げる途中でつかまった木の枝が折れ、取っ組み合いのケンカに。
ボロボロになって家に帰ったカペタは、一人でブロックの車を作っていたけれど
「どうせおとーちゃんが見てくんなきゃ何やったってつまんねーもん」
と投げ出してしまう。
一方、株式会社イカリ舗装で働く父は、仕事現場であるゴーカート場で
小さな子供が、猛スピードのレーシングカートに乗っているのを見て驚く。
ブロックのレーシングカーを買ってあげた時、カペタがすごく喜んだことを思いだした父は、
カートを買おうとするけれど、1台30万円と手が出ない。
こんなの乗せてやったらあいつ喜ぶだろうな、と思いながら歩いていると
廃材置場に古いタイヤや曲がったタイロッドなどが捨てられているのを見つける。
なんとかなるかもしれない、、、と父はカペタの喜ぶ顔を思い浮かべながら
毎日仕事の後、レーシングカー作りに励むようになる・・・。
天性のドライビングセンスを持つカペタが、ジュニアカートを始め、次第に実力をつけていき、
プロのレーサを目指す物語。
◆ カーレーサーの監督の職業漫画:「capeta」について語る ◆
「capeta」を読んでカーレーサーになった人、カーレーサーを
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