外交官の職業漫画:「杉原千畝(すぎはらちうね) 六千人の命を救った外交官」 あべさより/渡辺 勝正

  


◆「杉原千畝」 のあらすじ

1900年岐阜県で生まれた、杉原千畝。
子供の頃から戦争で亡くなる人がいることに疑問を感じ、
何のために戦争なんてするんだろうと思っていた。

父の転勤で何度も転校をしていた千畝は、小学校でなまりをからかわれた。
だけど、父が
「人間の悪いところは、自分と少しでも違ったらすぐばかにするところだ、
 大人も子供も同じだ、
 そんなやつは、ほっておけ」
と言ってくれて、学校へ通うのが苦じゃなくなったんだ。

中学校で初めて触れた英語に興味を持った千畝は、
英語を勉強すれば、世界中の人々と話せるようになる、
そうなれば戦争もなくなるかもしれない、
いつか戦争のない世界をつくるぞ、と熱心に勉強をした。

父が、野口英世を見習って医者になれと言うから医学校の入学試験を受けることになっていたんだけど
千畝は当日、試験をすっぽかしてしまうんだ。
それが父にばれて大目玉。
だけど千畝は、どうしても英語を使う仕事に就きたかった。
「学校へ行くお金も生活するお金も自分で稼ぐ!」
と父に訴える。
千畝の熱意が伝わって、千畝は、早稲田大学の英語科に入学した。

世間は不況で、千畝がアルバイトをしていた会社は次々倒産。
このままでは生活できないと困っていた時に、国のお金で外国へ行ける上に勉強までできる、
外務省留学生の募集の新聞記事を見つける。

千畝は猛勉強して、留学生の試験に合格。
そして念願の海外生活が始まった。

行く国々で考え方の違いなど葛藤しながらも、同じ人間であることに変わりはない、
第一に考えるのは、すべての人々が平等で幸福に暮らしていける、
平和な世の中にしたいということだと自分に言い聞かせていた。

そんな千畝の少年の頃からの純粋な気持ちが、多くのユダヤ人難民の命を救うことになる。

杉原千畝は実在する人物。
「杉原千畝 六千人の命を救った外交官」を読むと、日本が平和であることの有難さ、
自分のことよりも困った人達のことを考えられる千畝の生き方、
同じ日本人として誇りが持てるよ。
千畝は他人だけじゃなく、家族も大事にするとても心の優しい人。

正義とは何なのか、いつも正しいことが通るとは限らないから
自分を信じて、人を守るためには努力も必要だよ。

小学館から学習まんがとして出ている「杉原千畝 六千人の命を救った外交官」。
学習まんがは、学校の図書館に置いてあったりするから、みんな子供の頃1冊は読んだことがあるはず。
子供でも分かるように書かれてあるから分かりやすくてすぐに読めるよ。
それに大人になってからもう1度学習まんがを読むと、新たな気付きがあって深く読める。
学習まんがシリーズは、家に置いておきたくなる漫画だよ。

外交官の職業漫画「杉原千畝 六千人の命を救った外交官」を読めば、
杉原千畝がとても立派な人だということが分かるけど、
監修を行った杉原千畝研究会代表の渡辺勝正さんもすばらしい人だよ。
世間から誤解されていた千畝の行ったこと、真実を多くの人に伝えたんだ。
巻末に渡辺さんの解説があるから是非読んでみてね。
⇒ 全巻チェックする!

>>外交官とは?

◆マン活王子の職業漫画書評点数
  リアル度 ★★★★★
  モチベーション ★★★★★
  ストーリー性 ★★★★★
 
 
◆こんな人におすすめの職業漫画♪
  
  平和な世界にしたい 
  夢を追いかけている
  世界を変えたい
  葛藤がある
  困っている人を助けたい

 

◆ 外交官の職業漫画:「杉原千畝」について語る ◆

「杉原千畝」を読んで外交官になった人、外交官を
目指している人のコメントも待ってるね♪


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です